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買ったときと売ったときの価格差を利用して儲ける取引のことを「裁定取引」「さや取り」「利ざやを抜く」と言ったりします。
※さや(鞘)・・・値段や利率の差・開き。売り値と買い値との差や、ある銘柄の相場間の値段の開きなどをいう。
英語ではアービトラージ(Arbitrage)と言います。
ある場所では豊富に存在していて安い商品が、ある場所では極めて貴重で高値で取引されていたとすると、その事実を知っていれば、安いところで買い、高いところに持って行って売るだけで、利益を得ることが可能となります。
たとえば、Aという場所ではリンゴが100円で、Bという場所ではリンゴが120円で売られているとします。
A:100円
B:120円
この場合、Aという場所で大量のリンゴを買って、Bという場所で120円で売れば、20円の「さや」を抜くことができます。
A:100円 → B:120円 = 20円の利益
このような、「さや」を抜く人のことを「アービトラージャー」と言います。
アービトラージャーが存在することで、次第にAとBのリンゴの価格は均衡して、価格差が小さくなってきます。
そして、通貨を商品のように売り買いする投資の世界でも、裁定取引(アービトラージ)が当たり前のように行われています。
たとえば、1ドル100円の時に円を買って、1ドル80円になったらその円を売って、ドルを買い戻せば、投資家は25セントの「さや」を抜くことができます。
・買う:100円=1ドル <円安状態>
・売る:80円=1.25ドル(100÷80=1.25) <円高状態>
・利益:25セント
では、昨今の日本円の円高状態は、投資家の裁定取引(アービトラージ)が原因なのでしょうか?
答えは「ノー」です。
現在の円高が始まったのは、投資家が裁定取引(アービトラージ)で儲けようと思ったからではなく、別のことがきっかけで円を持とうとしたから始まったのです。