世界の通貨のバランスを崩している中国・人民元

通貨安戦争が激しく行われている昨今、中でもとりわけ世界のお金のバランスを崩しているのが中国の人民元です。

なぜ、人民元が世界のお金のバランスを崩しているのか?

日本の場合は、「変動相場制」なので円がいくらになるかということはいつでも自由に決まります。

※変動相場制・・・需要と供給の関係で通貨の値がいつでも自由に動くこと。

アメリカドルにしてもユーロにしても、みんな変動相場制です。

変動相場制の円やドル、ユーロは買いたい人や売りたい人が自由に取引をしているので、通貨の価値が上がったり、下がったりするのです。

一方、中国は変動相場制ではありません。

中国は政府が管理する「管理変動相場制」です。そのため、わずかな範囲内でしか値が動きません。

人民元をいくらにするかということを政府や中国人民銀行(中国の中央銀行)が管理しているのです。

人民元はどれだけ売り買いの需要があっても、政府が価格が動く範囲を決めているため、価値は低いままです。

結果、人民元安は輸出で有利となり、中国は世界各国との貿易で大きな利益を上げているのです。

特に、アメリカとの貿易では中国は大きな利益を上げています。

そのため、アメリカは中国に対して「人民元を高くしろ」と言い続けていますが、中国は「人民元はゆっくり上げる」と答えるのみ。

というのも、中国としては人民元をいきなり全部自由にすると、人民元が一気に上がってしまうことを恐れているからです。

人民元が一気に上がると、中国の輸出品の値段が上がってしまうので、今までよりも中国の製品が売れなくなり、輸出にとってマイナスになります。

開発途上国は管理変動相場制が多い

自国の通貨を高くしたり、低くしたりできるのは中国でけではなく、いわゆる開発途上国と言われている経済が非常に弱い国はだいたい管理変動相場制をとっています。

というのも、開発途上国は経済力が強くないので、自国の通貨が安くなるよう管理することで、輸出量を増やして発展しようとしているからです。

ただし、中国はすでに発展して、開発途上国ではなくなっているというのが世界の見解です。

世界各国からしてみれば、人民元をもっと上げて世界の経済のバランスをとりたいと思っています。

しかし、中国は「人民元のことをよそからとやかく言われたくない。自分で決める。」と主張する一方です。

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