日本、ゼロ金利と35兆円金融緩和を開始

2010年9月の「為替介入」の後、2010年10月5日に日本が打ち出したことは、「ゼロ金利政策」と「約35兆円金融緩和」です。

日本銀行が行った「ゼロ金利政策」には、借金や預金に対しての金利を下げて景気を刺激する効果や円高を止める効果もあります。

たとえば、私たちが銀行にお金を預ける場合、金利が違えば高い方の銀行に預けます。

A銀行:金利1%
B銀行:金利5% ← 預金者はこっちの銀行に預金する

投資家たちもこれと同じように、安い金利の国の通貨よりも、高い金利の国の通貨を持とうとします。

A国:金利1%
B国:金利5% ← 投資家はこっちの国の通貨を持つ

つまり、日本政府が「ゼロ金利政策」を打ち出した理由は、日本銀行が金利を下げれば、世界の投資家たちは日本よりも金利が高い他の国の通貨を持とうとするだろうと考えたからです。

そして、日本円を売る投資家が増えれば、円の価値がどんどん下がり、その結果、円安になるというのが日本政府の狙いです。

しかし、「ゼロ金利政策」による円高食い止め作戦は今のところ失敗だった言われています。

というのも、投資家たちは金利が下がった円を金利が高い国の通貨に変えるのではなく、今後さらに円高が進むと考え、円相場での儲けを狙ってほとんど円を手放さなかったからです。

さらに、35兆円の金融緩和の効果もなく、円高は一気に加速していき、2010年10月14日に80円台まで円高が進みました。

2010年10月、日本がゼロ金利政策と約35兆円金融緩和を実施

なぜ、日本が行った35兆円の金融緩和は効果が出なかったのしょうか?

それは、アメリカの金融緩和との金額の差があります。アメリカは170兆円なのに対し、日本は35兆円です。アメリカの方が5倍弱も金額が多いのです。そもそもの規模が違います。

専門家の間では、アメリカのようにドーンとやらずに、日本は小出しにしたから、円高のスピードを止めることができなかったんじゃないかと言われています。

日本政府、そして日本銀行は慎重だったと言うことができます。

対ドルの通貨高状態は日本だけでなくアジア全体に飛び火に続く »

  
  
  
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